2024.10.16 コラム
はちみつを食べたら太る?食べる際のポイントも紹介

本記事では、はちみつを食べたら太るのか否かを、食べる際に意識したいポイントとともに紹介します。
おいしいだけでなく、栄養も豊富なはちみつを健康的に食べられるよう、ぜひ最後までご覧ください。
はちみつを食べると太るのか?

結論から言いますと、はちみつは、適量を守って食べる限り、太る心配はありません。はちみつの1日における摂取量の目安は、大さじ1~2杯程度といわれています。 グラムに換算すると、20~40g程度です。
この目安の範囲内であれば、太らずに、おいしくはちみつを食べられますよ。
さらに、はちみつには、鉄分、カリウムなどの多様な栄養素が含まれているのもうれしいポイントです。
以下で、はちみつに含まれるカロリーや糖質についても確認していきましょう。
はちみつのカロリー・糖質
健康や美容の目的で、はちみつを食べる方は、カロリー(エネルギー)や糖質についても把握しておきたいところです。
はちみつの100gあたりにおけるエネルギーと糖質を、一般的に砂糖として使われる上白糖と比較して、以下にまとめました。

参照元:文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」
上記の表から、はちみつは、上白糖よりもカロリーや糖質が低いことがわかります。
さらに、はちみつには、同じ容量で上白糖の約3倍の甘さがあると言われていますので、少量で満足できます。したがって、はちみつは、ダイエット中に甘いものを食べたくなったときでも気軽に取り入れられる食品であることが伝わるでしょう。
ダイエット中に摂取しやすいうえに、栄養も豊富、まさにはちみつはスーパーフードです。
太る以外に考えられる、はちみつの食べ過ぎによるリスク

はちみつは、身体づくりをサポートしてくれる食品ではありますが、食べ過ぎれば健康面に悪影響も与えます。
以下では、はちみつの過剰摂取によって、起こりうる2つのリスクを紹介します。
お腹を壊す
はちみつに含まれるグルコン酸は、お腹の健康をサポートしてくれる成分です。
しかし、この効果は少量でも期待できるので、食べ過ぎるとかえってお腹を壊してしまう可能性があります。
お腹を壊すと、身体に本来必要である水分が排出され、健康維持が難しくなってしまいます。
この状態に陥った場合は、脱力感に見舞われたり、食欲が低下したりと、日々の健康を損なう可能性があります。
そのため、はちみつの摂取は大さじ1~2杯程度に留め、過剰摂取は避けることが望ましいです。
大さじ1~2杯程度くらいで、はちみつの食べ過ぎは避けたいところです。
血糖値が上昇する
はちみつは、上白糖(ぶどう糖と果糖が結合したもの)よりも糖質の全体量は少ないものの、食べ過ぎると血糖値が急上昇する可能性があるため、気をつけましょう。
糖質は、毎日の健康をサポートする役割を担っています。
しかし、適量以上の糖質をとると、エネルギーとして消費されず、血糖値を急上昇させるおそれがあります。
血糖値が高い状態が続くことによって、血管が傷ついて目・腎臓・神経に異常をきたしたり、動脈硬化を引き起こし、糖尿病や心血管病といった生活習慣病のリスクが発生してしまうのです。
このようなリスクを回避するためにも、はちみつは、適量を遵守して食べるのが望ましいです。
関連記事:はちみつが危険な場合がある?安全なはちみつの選び方
【太りたくない方へ】はちみつを食べる際のポイント

「体重の変化を気にせずにはちみつを食べたい」とお考えの方は、以下のポイントを押さえておいてください。
▼はちみつを食べる際のポイント
- ・砂糖の代わりとして使う
- ・加熱はほどほどにする
- ・はちみつ以外の食事にも気をつける
それでは順に、詳細を確認していきましょう。
ポイント①砂糖の代わりとして使う
太らないために、はちみつを砂糖の代わりとして活用するのもよいでしょう。
はちみつは、砂糖よりも少ない量で、同程度の甘さを感じられます。
そのため、普段の料理や飲み物に、砂糖ではなく、はちみつを入れれば、甘さはそのままで、カロリーと糖質を抑えられますよ。
はちみつで代用するときは、砂糖の1/3程度の量を加えるのが目安です。
関連ページ:はちみつ専門店|杉養蜂園のはちみつレシピ
ポイント②加熱はほどほどにする
ダイエット中にはちみつを食べるときには、高温での加熱は避けるのがベターです。はちみつに含まれるビタミンの一部や酵素などの栄養素は、熱によって減少する可能性があります。
これらの成分は、身体を元気に維持する手助けをしてくれるため、ダイエット中は積極的に摂取したいものです。 ですから、ダイエット中にはちみつを食べるのであれば、長時間加熱するのを避けたり、少し冷ました料理に入れたりしてみてください。
また、結晶化したはちみつを戻すときも、加熱しすぎると栄養が減少してしまうので、同様に注意が必要です。
その場合は約40度のお湯で湯煎し、ゆっくりと時間をかけて行うと、結晶が無くなります。
ポイント③はちみつ以外の食事にも気をつける
日々の食事に気をつけておくことも、太らずにおいしくはちみつを食べるポイントの一つです。
私たちが太ってしまう主な原因は、消費するエネルギーよりも、摂取したエネルギーのほうが多くなると、余ったエネルギーが貯蔵に回されて、体脂肪に変わることにあります。
つまり、はちみつを適量内で食べていたとしても、ほかの食事で必要以上のエネルギーを摂取すると、体重が増えてしまうということです。
太りにくい食事を摂りたいのであれば、1日の摂取カロリーの目安を知ることが大切です。
1日の摂取カロリーの目安を調べる際は、農林水産省がホームページで掲載している“一日に必要なエネルギー量と摂取の目安”を参考にするとよいでしょう。 ご自身が1日に、何をどのくらいの量まで食べてよいのかが、表を見るだけでわかりますよ。
参照元:農林水産省「一日に必要なエネルギー量と摂取の目安」
はちみつを食べるメリット

はちみつに含まれている成分には、人の健康を維持するために必要な栄養が多く含まれています。 以下で、はちみつを食べるメリットを4つ紹介します。
メリット①元気な毎日をサポートしてくれる
はちみつを食べれば、毎日を元気に過ごすサポートが期待できます。 はちみつに含まれる、ブドウ糖と果糖は、体内に入ると短時間で効率よく栄養を補給してくれるので、毎日をイキイキと過ごしたいときに役立ちます。
関連記事:元気の源・ローヤルゼリーがもたらす効果を徹底解説!
メリット②健康な身体づくりを助ける
はちみつを食べるメリットとして、健康な身体づくりにつながる点も挙げられます。
はちみつには、身体の健康維持を助ける成分も含まれています。
日々の食事にはちみつを取り入れることで、気軽に毎日の健康をサポートできるのはうれしいポイントです。
メリット③肌にハリを与える
はちみつには、フラボノイドやフェノール酸およびアミノ酸が数多く含まれており、こららは健康の維持・増進や美容にうれしい成分です。
キレイな自分で毎日を過ごすためにも、はちみつを食べたいところです。
メリット④スッキリした毎日を送ることができる
スッキリとした状態で毎日を送れるのも、はちみつの魅力です。
はちみつにはグルコン酸という成分が含まれており、爽快な気分をサポートしてくれます。
お腹の健康は、外見のキレイにもつながりますよ。
ぜひ、はちみつを食べて、爽快な気分で毎日を過ごしてみてくださいね。
関連記事:はちみつを食べ続けることのメリットとデメリットを解説
はちみつは、1日大さじ1~2杯程度であれば食べても太らない!

本記事では、はちみつを食べたら太るのか否かを、食べる際に意識したいポイントとともに紹介しました。 はちみつは適量を守って食べる限り、太るおそれはありません。
1日の摂取量は、大さじ1~2杯を目安として、楽しんでみてくださいね。
また、はちみつを食べる際は、純粋はちみつを選んだり、砂糖の代わりとして普段の料理に利用したりすると、より健康的に堪能できるのでおすすめです。
はちみつの専門店|杉養蜂園では、蜜蜂の飼育から採蜜、販売までを一貫して行っております。 手づくりにこだわった商品を多数取り扱っておりますので、おいしいはちみつをお探しの方は、ぜひ当社の通販サイトをご利用ください。
コラム監修者

平柳 要先生
肩書:医学博士(東京大学)/保健学修士(東京大学)
所属:株式会社 食品医学研究所 代表兼所長
【略歴】
東京大学大学院医学系研究科(生理学)修了後、イタリア・パルマ大学、ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学の客員研究員を経て、日本大学医学部(衛生学)准教授となる。
これまで日本体育大学(公衆衛生学/労働衛生学)、佐野日本大学短期大学(公衆衛生学)などの非常勤講師、日本人間工学会、日本宇宙航空環境医学会、日本臨床高気圧酸素・潜水医学会の理事や日本衛生学会、日本予防医学リスクマネージメント学会の評議員などを務めた。
現在は(株)食品医学研究所の代表兼所長。
【専門分野】
・特殊環境医学(宇宙環境生理学、海洋環境生理学、作業環境衛生学)
・科学的根拠(エビデンス)に基づく食材の健康効果研究
【メディア出演歴】
・NHK「ためしてガッテン」
・TBSテレビ「名医のTHE太鼓判!」
・テレビ朝日「林修の今でしょ!講座」
・CBCテレビ「健康カプセル!ゲンキの時間」
その他、MBS・テレ東・BSフジなど多数出演。
【監修・寄稿実績】
・蜂蜜力(主婦と生活社)
・魔法のハチミツ(マキノ出版)
・体が整う とっておきのしょうがレシピ(ナツメ社)
その他、食品の健康効果に関するムックや新聞・雑誌への
記事の投稿・監修は200冊以上。
【執筆著書】
・がん予防に実は「日光浴」が有効なわけ-ビタミンDの驚きの効力(講談社)
・病気にならない!しょうが緑茶健康法(サンマーク出版、中国語版あり)
・医学博士が考案した長生きふりかけ(サンマーク出版)
その他、専門書『現代生活と保健衛生』(篠原出版新社)・『新編衛生学実習』(南山堂)など、
健康・保健に関する書籍を多数執筆。
【外部リンク】
食品医学研究所ブログ:http://h-and-w.jp/column/
マイベストプロ群馬ブログ:https://mbp-japan.com/gunma/food-medicine/column/