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2025.07.25 コラム

夏バテ対策にははちみつが役に立つ?おすすめのレシピも紹介




「夏バテ対策にははちみつが有効だ」と、耳にしたことはありませんか?

もしこの話が本当であれば、暑さが年々厳しくなる夏を乗り切るためにも、毎日の食事にはちみつを取り入れたいところです。

そこで本記事では、はちみつを食べることが夏バテ対策につながるのかどうかを、おすすめの食べ方とともにご紹介します。

「今年の夏は、万全の体調で思いきり楽しみたい!」とお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。

つらい夏バテにははちみつが役に立つって本当?


はちみつには、夏をイキイキと過ごすための身体づくりをサポートする効果が期待できます。

そもそも夏バテとは、夏の暑さで疲労がたまり、自律神経が乱れた状態のことです。この状態が続くと、活発な毎日を過ごせなくなります。

はちみつを食べれば、そんな夏バテのつらい症状に備えられるかもしれません。なぜならはちみつに含まれる果糖やぶどう糖は、体内で素早く吸収され、健やかな毎日をサポートするからです。

食欲不振によって不足しがちなエネルギーを早急に補うことで、夏の暑さに負けない元気を取り戻せます。

はちみつは熱中症にも有効なのか


はちみつを食べると、熱中症の対策としてもある程度の効果を得られます。

熱中症の原因の一つとして、エネルギー不足が挙げられます。

糖類を含むはちみつを食べれば不足したエネルギーを素早く補えるため、夏バテと同様、熱中症の対策にもなりうるわけです。

ただし、熱中症対策をするうえでもっとも重要なのは、水分と塩分を十分に摂取することです。

これらの成分は汗とともに流れ出てしまうので、こまめに補給すれば熱中症の予防につながります。

「エネルギーさえ補給すれば大丈夫」と考えるのではなく、できる限り涼しい場所で、水分と塩分をきちんととることが大切です。

はちみつに含まれる栄養成分や健康成分




はちみつには、身体にうれしい効果をもたらすさまざまな栄養成分や健康成分が含まれています。

なかでも、はちみつに含まれる代表的な栄養成分や健康成分は次の通りです。

▼はちみつに含まれる栄養成分と健康成分の例

  • ・果糖

  • ・ぶどう糖

  • ・フェノール化合物(フラボノイド、フェノール酸)


果糖やぶどう糖は、はちみつに含まれる栄養成分と健康成分のうちの約60%以上を占める成分です。

“単糖類”とよばれるこれらの糖質は、体内で分解せずともエネルギーとして吸収されるため、摂取すれば活力を素早く取り戻せます。

またはちみつには、さまざまな種類のフラボノイドやフェノール酸も含まれています。これを摂取することで身体の巡りが促進され、健やかな毎日を過ごせるようになるはずです。

このように、はちみつには暑い夏を乗り切るのにぴったりな栄養成分や健康成分が含まれています。

毎日の食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。

夏バテのときにおすすめしたいはちみつの種類


ひと口にはちみつといっても、その種類は多岐にわたります。

以下で、夏バテのときに特に摂取したい2種類のはちみつをご紹介しますので、購入を検討している方はぜひ参考にしてください。

純粋はちみつ


純粋はちみつは、加糖や加熱などの人工的な処理を行っていないはちみつです。

市販のはちみつのなかには、砂糖や水あめが添加された“加糖はちみつ”や、加熱処理を行った“加熱はちみつ”も多く存在します。

こうした処理の目的は価格を抑える、または加工しやすくすることですが、その過程ではちみつ特有の風味や栄養は損なわれてしまいます。

一方、純粋はちみつには加糖や加熱が行われていないことから、本来の魅力が失われません。そのため、夏の暑さに負けない身体をつくる効果を最大限に得られます。

マヌカハニー


純粋はちみつのなかでも、夏バテでお悩みの方に特に食べていただきたいのが、マヌカハニーです。

マヌカハニーとは、マヌカの花を蜜源とするはちみつのことです。その希少性や豊かな風味などから、“はちみつの王様”ともよばれています。

このはちみつの大きな特徴は、“メチルグリオキサール”という成分を含んでいる点です。

メチルグリオキサールには、身体の機能を正常に保ち、毎日の健康を維持する効果があります。

暑さで身体の機能が低下する可能性がある夏には、マヌカハニーが心強い味方となりえます。

夏バテで悩むとき、はちみつはいつ摂取すればよい?


夏バテに備えるために、はちみつは朝に食べることをおすすめします。

朝にはちみつを食べれば、暑い1日を乗り切るのに必要なエネルギーを補給できるためです。

また活力を素早く取り戻せるよう、夏バテの症状がみられたときに食べるのも効果的です。

ただし、はちみつの主成分は糖類なので食べすぎにはご注意ください。

1日あたり大さじ1~2杯程度、約20~40gを目安に、夏バテ対策としてはちみつを取り入れるとよいでしょう。

おいしく夏バテを対処しよう!はちみつのおすすめレシピ




最後に、おいしく夏バテに備えられる、はちみつを使ったレシピをお伝えします。

数あるメニューのなかから今回ご紹介するのは、手軽に作れる“はちみつレモンシロップドリンク”です。

はちみつレモンシロップは、はちみつのほかに、はちみつ酢も消費できるレシピです。

必要な材料は、以下にまとめています。

▼はちみつレモンシロップの材料(2人分)

・はちみつ:200g

・はちみつ酢:500ml

・レモン:3個

・砂糖:100~200g

・塩:適量



作り方は、以下の通りです。

▼はちみつレモンシロップの作り方

1.レモンは塩をまぶしてよく揉み込み、流水で洗って輪切りにする

2.保存容器にはちみつ・はちみつ酢・レモン・砂糖を入れる

3.毎日1度は振り混ぜながら、2週間ほど漬け込む



完成したはちみつレモンシロップは、水や炭酸水、またはお酒(焼酎、ウイスキー、ブランデー、ウオッカなど)で割ってからお召し上がりください。

爽快な酸味とやさしい甘みを楽しめる、夏にぴったりのドリンクです。

レモンを切って材料を入れるだけで完成するので、料理を普段しない方でも簡単に作れます。

さらにレモンに含まれるクエン酸には、はつらつとした毎日をサポートし、食事の時間をより楽しくする効果が期待できます。

レモンとはちみつの相乗効果で、食欲が落ちてしまいがちな夏を快適に過ごしましょう。

ただし、1歳未満のお子さまがはちみつを食べると、“乳児ボツリヌス症”を発症するおそれがありますので、絶対にあたえないでください。

夏バテ対策に効果が期待できるはちみつを食べて、暑い夏を乗り切ろう!




今回は、はちみつと夏バテの関係についてご紹介しました。

はちみつは、夏バテの対策としてある程度の効果が得られる食材です。

果糖やぶどう糖などの糖類が多く含まれており、これらは体内に素早く吸収されるため、エネルギーが不足しがちな夏には積極的に取り入れたいところです。

お好みのはちみつや食べ方を見つけて、おいしく夏バテに備えましょう。

「はちみつを買いたいけど、暑いなか外出するのは嫌だな……」とお考えの方は、はちみつ専門店|杉養蜂園の通販サイトをぜひご利用ください。 純粋はちみつやマヌカハニーをはじめとする、産地にこだわった高品質なはちみつを種類豊富に取り揃えております。

コラム監修者

平柳 要先生

平柳ひらやなぎ かなめ先生

肩書:医学博士(東京大学)/保健学修士(東京大学)

所属:株式会社 食品医学研究所 代表兼所長

【略歴】

東京大学大学院医学系研究科(生理学)修了後、イタリア・パルマ大学、ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学の客員研究員を経て、日本大学医学部(衛生学)准教授となる。
これまで日本体育大学(公衆衛生学/労働衛生学)、佐野日本大学短期大学(公衆衛生学)などの非常勤講師、日本人間工学会、日本宇宙航空環境医学会、日本臨床高気圧酸素・潜水医学会の理事や日本衛生学会、日本予防医学リスクマネージメント学会の評議員などを務めた。
現在は(株)食品医学研究所の代表兼所長。

【専門分野】

・特殊環境医学(宇宙環境生理学、海洋環境生理学、作業環境衛生学)
・科学的根拠(エビデンス)に基づく食材の健康効果研究

【メディア出演歴】

・NHK「ためしてガッテン」
・TBSテレビ「名医のTHE太鼓判!」
・テレビ朝日「林修の今でしょ!講座」
・CBCテレビ「健康カプセル!ゲンキの時間」
 その他、MBS・テレ東・BSフジなど多数出演。

【監修・寄稿実績】

・蜂蜜力(主婦と生活社)
・魔法のハチミツ(マキノ出版)
・体が整う とっておきのしょうがレシピ(ナツメ社)
 その他、食品の健康効果に関するムックや新聞・雑誌への
 記事の投稿・監修は200冊以上。

【執筆著書】

・がん予防に実は「日光浴」が有効なわけ-ビタミンDの驚きの効力(講談社)
・病気にならない!しょうが緑茶健康法(サンマーク出版、中国語版あり)
・医学博士が考案した長生きふりかけ(サンマーク出版)
 その他、専門書『現代生活と保健衛生』(篠原出版新社)・『新編衛生学実習』(南山堂)など、
 健康・保健に関する書籍を多数執筆。

【外部リンク】

食品医学研究所ブログ:http://h-and-w.jp/column/
マイベストプロ群馬ブログ:https://mbp-japan.com/gunma/food-medicine/column/





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