2024.12.18 コラム
元気の源・ローヤルゼリーがもたらす効果を徹底解説!
ローヤルゼリーは、私たちの健やかな毎日を支えてくれる食品として知られています。
身近なところで目にする機会も多くありますが、具体的にどのような効果が実感できるのかをご存じない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで本記事では、ローヤルゼリーを食べることで得られる効果を深掘りします。
オールシーズン元気に過ごしたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
ローヤルゼリーとは
ローヤルゼリーとは、生後6~12日の働きバチの体内で作られる乳液状の物質のことです。
40種類以上の栄養成分が含まれており、私たちの健康を支えてくれる食品として注目を浴びています。
そんなローヤルゼリーは、黄金色に輝くはちみつとは異なり乳白色なのが特徴で、その見た目から“王乳”ともよばれています。
このような呼び名がついているのは、ローヤルゼリーは女王バチのみが食べられる特別な食品だからです。
毎日約2,000個もの卵を産む女王バチは、自分の仕事を全うできるように、生涯を通してローヤルゼリーを食べています。
働きバチよりも体格が大きく、寿命も長い女王バチが最期を迎えるまで若さを保っていられるのは、ローヤルゼリーのおかげとも考えられているのです。
ローヤルゼリーの種類
ローヤルゼリーには、大きく3つの種類があります。
▼ローヤルゼリーの種類
・生ローヤルゼリー
・乾燥ローヤルゼリー
・調整ローヤルゼリー
生ローヤルゼリーは、女王バチが生まれる“王台”から採取した、そのままの状態のローヤルゼリーです。
不純物をろ過しただけなので、女王バチに与えられるパワーを丸ごと受け取れます。
クリーム状でとろみがあり、蜂蜜やジュース等と混ぜるとお召し上がりやすくなります。
そんな生ローヤルゼリーを真空凍結乾燥させて粉末状にしたのが、乾燥ローヤルゼリーです。
乾燥ローヤルゼリーとは、主に加工用として調整ローヤルゼリーなど様々な食品の原料として使用できます。
錠剤やカプセル状になっていることから、ローヤルゼリーの風味が得意でない方も気軽に取り入れられます。
そして調整ローヤルゼリーは、添加物や副原材料が加えられたものです。
そのまま口にできるようなドリンクや、ゼリーなどに加工された商品が多い傾向にあります。
ローヤルゼリーに期待できる効果
それでは、ローヤルゼリーが私たちにもたらす効果には、どのようなものがあるのかを見ていきましょう。
ローヤルゼリーは女王バチだけではなく、人間にとっても良い影響を与えてくれますよ。
ハツラツとした毎日をサポートする
まずローヤルゼリーを食べると、いつまでもハツラツとした毎日を過ごせるようになるでしょう。
その秘密は、ローヤルゼリーに含まれる“類パロチン”という成分にあります。
類パロチンは、唾液腺ホルモンに類似したホルモンで、私たちの健康を支える重要なはたらきを担っているため、活力あふれる日々を後押ししてくれるのです。
さらに類パロチンは、年齢を重ねても自信をもてる肌に導いてくれるともいわれています。
実際に、ローヤルゼリーの摂取により、日々の生活にどのような影響をもたらすのかを調べた研究結果も発表されています。
このような研究がなされていることからも、エネルギッシュに過ごすうえではローヤルゼリーが味方になってくれるというのがうかがえますね。
参照元:National Library of Medicine『Effects of protease-treated royal jelly on muscle strength in elderly nursing home residents: A randomized, double-blind, placebo-controlled, dose-response study』
健康な身体づくりを支える
健康な身体づくりを支えてくれるのも、ローヤルゼリーがもたらす効果として挙げられます。
加齢に伴って身体的不調が起こるリスクが高まるがゆえに、健康を意識する機会は、自然と増えていくものです。
ローヤルゼリーは、そのような不調のリスクを軽減するのに役立ちますので、健康状態を気にしているときにこそおすすめです。
ローヤルゼリーに含まれる特定のたんぱく質が、身体の元気を応援してくれます。
さらに、人間の体内では合成できない“必須アミノ酸”も含まれているため、内側から強い身体をつくることができるのもうれしいポイントです。
内側からきれいをつくる
ローヤルゼリーは、強い身体をつくるだけではなく、内側のきれいも応援してくれます。
年齢を重ねても、若い頃のような脂っこい食事を続けていると、どんどん不健康な状態に陥ってしまいます。
先ほどお話ししたような身体的不調をきたすリスクも高まりますから、摂取するものには気を配りたいところです。
ひと昔前までは、日々の食事が原因で起こる不調を改善するには、食物繊維の摂取や使用する油の見直しなどが推奨されていました。
しかし、2014年に実施された岐阜大学の長岡利教授らの研究で、ローヤルゼリーにも健康の維持に役立つ効果があることが発見されたのです。
この効果は、ローヤルゼリーに含まれる”MRJP1”という特異的なたんぱく質のはたらきによって、もたらされると考えられています。
ローヤルゼリーは、年をとっても元気がみなぎるよう、おいしく内側からきれいになりたいときに、ぜひ取り入れていただきたい食品です。
参照元:PLOS ONE『Identification of A Novel Hypocholesterolemic Protein, Major Royal Jelly Protein 1, Derived from Royal Jelly』
また、ローヤルゼリーは、日々の健康を支えるために役立つだけでなく、血管の健康を保つサポートもしてくれる優れた食品です。
私たちの生活習慣によっては、年齢を重ねるごとに血管内の健康状態が悪化しやすくなり、それが原因でさまざまな身体的不調に繋がるリスクも高まります。そこで、血管の健康を守るために日々の摂取物には配慮が必要です。
以前から、血管内の健康を維持するためにはバランスの取れた食生活や適度な運動が推奨されてきました。しかし、2021年に熊本大学と弊社杉養蜂園の共同研究で、ローヤルゼリーにも血管内皮機能の維持をサポートする働きがあることが確認されました。
この効果は、ローヤルゼリーに含まれる栄養素の働きによってもたらされると考えられています。ローヤルゼリーは、健康な生活を続けたい方にとって、毎日の生活に取り入れたい食品です。内側から健康を保つために、ぜひローヤルゼリーを取り入れてみてください。
参照元:熊本大学 ローヤルゼリーが血管内皮機能を改善する効果を検証―動脈硬化予防に期待
心身ともに晴れやかに過ごせる
ローヤルゼリーに含まれるビタミンB群のパントテン酸はエネルギー代謝に不可欠な栄養素で、オールシーズン不調知らずの身体へと導く効果も期待できます。
“美容のビタミン”ともよばれるパントテン酸は、元気な身体づくりをサポートしてくれる栄養素です。
身体に必要なあらゆる代謝に関係しており、健康的な毎日を送るうえで欠かせません。
ローヤルゼリーは、このパントテン酸を含んでいるからこそ、イキイキとした毎日をサポートしてくれるわけです。
調子が良いと身も心も晴れわたり、毎日がより充実すること間違いなしです。
更年期の女性の元気と美しさをサポートする
ローヤルゼリーは、ゆらぎ世代の女性たちを支える存在ともなりえます。
更年期の女性は、さまざまな身体の変化によって不調をきたすおそれがあります。
これが原因で心身ともに疲弊してしまい、満足のいく生活が送れなくなるかもしれません。
こうしたゆらぎ世代の女性たちの補佐役には、ローヤルゼリーがぴったりです。
というのもローヤルゼリーには、女性ホルモンと似たはたらきがある“デセン酸”という独自成分が含まれているためです。
デセン酸(10-HDA)とは、脂肪酸の一種で正式名称:10-ハイドロキシ-δ-2-デセン酸の略で、ローヤルゼリーの特有成分です。
女性ホルモンに似た働きが期待され、生ローヤルゼリーで1.4%以上、乾燥タイプで3.5%以上、調整ローヤルゼリーで0.18%以上含まれることが(社)全国ローヤルゼリー公正取引協議会の基準とされています。
日々の健康や美容をサポートする食品として、多くの方に親しまれています。
更年期の女性の元気を応援してくれる効果が期待できるため、該当する方は特にローヤルゼリーを摂取しておくとよいでしょう。
ローヤルゼリーを食べるときの注意点
ローヤルゼリーには、私たちの健康を応援してくれる効果があることがわかりました。
身体にうれしい食品は積極的に摂取したいものですが、その際には注意すべき点もあります。
そこで本項では、ローヤルゼリーを食べるときの注意点を2つ解説していきます。
注意点①食物アレルギーをもっている場合は摂取を控える
まず、はちみつや卵、そばにアレルギーがある場合は、ローヤルゼリーの摂取を控えましょう。
なぜなら、ごく稀ではありますが、ローヤルゼリーに含まれる一部のたんぱく質によって、アレルギーが起こる可能性があるためです。
ローヤルゼリーの摂取が原因でアレルギーを発症すると、発疹やかゆみ、呼吸困難などの症状が起こります。
また食物アレルギーがなくとも、喘息をもっていると、こうした症状が起こるリスクが高まるため、特に注意が必要です。
しかし、食物アレルギーや喘息があっても「ローヤルゼリーが好きだから食べたい!」「健康のためにも食べてみたい!」と思われる方はいらっしゃいますよね。
その場合は、食べる前に医師に相談しておくと安心です。
注意点②摂取量を守る
ローヤルゼリーに限った話ではありませんが、食品の過剰摂取は体調を崩す原因となりますので、推奨されている一日の摂取量は守るべきです。
ローヤルゼリーの一日の摂取量は、300~3,000mgが目安となります。
ただし、商品によって推奨されている量が異なりますので、必ず記載を確認してから食べるようにしましょう。
摂取の際は、数回に分けてお召し上がりいただくのがおすすめです。
ローヤルゼリーは元気な身体をつくる効果が期待できる!

今回は、ローヤルゼリーがもたらす効果をお伝えしました。
ローヤルゼリーには、40種類以上もの栄養成分が含まれています。
それゆえに、摂取するとさまざまな効果を実感できるでしょう。
具体的な効果としては、ハツラツとした毎日や不調知らずの身体づくりのサポートなどが挙げられます。
ローヤルゼリーをお求めの方は、はちみつ専門店|杉養蜂園の通販サイトをぜひご利用ください。
コラム監修者

平柳 要先生
肩書:医学博士(東京大学)/保健学修士(東京大学)
所属:株式会社 食品医学研究所 代表兼所長
【略歴】
東京大学大学院医学系研究科(生理学)修了後、イタリア・パルマ大学、ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学の客員研究員を経て、日本大学医学部(衛生学)准教授となる。
これまで日本体育大学(公衆衛生学/労働衛生学)、佐野日本大学短期大学(公衆衛生学)などの非常勤講師、日本人間工学会、日本宇宙航空環境医学会、日本臨床高気圧酸素・潜水医学会の理事や日本衛生学会、日本予防医学リスクマネージメント学会の評議員などを務めた。
現在は(株)食品医学研究所の代表兼所長。
【専門分野】
・特殊環境医学(宇宙環境生理学、海洋環境生理学、作業環境衛生学)
・科学的根拠(エビデンス)に基づく食材の健康効果研究
【メディア出演歴】
・NHK「ためしてガッテン」
・TBSテレビ「名医のTHE太鼓判!」
・テレビ朝日「林修の今でしょ!講座」
・CBCテレビ「健康カプセル!ゲンキの時間」
その他、MBS・テレ東・BSフジなど多数出演。
【監修・寄稿実績】
・蜂蜜力(主婦と生活社)
・魔法のハチミツ(マキノ出版)
・体が整う とっておきのしょうがレシピ(ナツメ社)
その他、食品の健康効果に関するムックや新聞・雑誌への
記事の投稿・監修は200冊以上。
【執筆著書】
・がん予防に実は「日光浴」が有効なわけ-ビタミンDの驚きの効力(講談社)
・病気にならない!しょうが緑茶健康法(サンマーク出版、中国語版あり)
・医学博士が考案した長生きふりかけ(サンマーク出版)
その他、専門書『現代生活と保健衛生』(篠原出版新社)・『新編衛生学実習』(南山堂)など、
健康・保健に関する書籍を多数執筆。
【外部リンク】
食品医学研究所ブログ:http://h-and-w.jp/column/
マイベストプロ群馬ブログ:https://mbp-japan.com/gunma/food-medicine/column/